【インタビュー】死ぬまでに行きたい!世界の絶景~日本編~/ 詩歩

【インタビュー】死ぬまでに行きたい!世界の絶景~日本編~/ 詩歩

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詩歩さん、ご自身の最新著書と一緒に

新卒研修で作成したFacebookページが62万「いいね!」を獲得、その中から厳選した「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」が28万部を超えるベストセラーに。新作、第二弾の「死ぬまでに行きたい!世界の絶景~日本編~」が発売されました。絶景案内人と呼ばれる話題の書籍著者・詩歩さんにおすすめの絶景、旅についてなどなど、気になることをインタビューしました!

実際に行ける絶景を集めた「日本編」発売

―第二弾、「日本版」を出そうと思ったきっかけは何ですか?

第一弾の「世界の絶景」出版後、読者の方から「日本の絶景も見たい」という声を多くもらったことがきっかけです。世界編の方も、64箇所中7箇所は日本の絶景を紹介しているのですが、行きやすい場所なので「実際に行ける絶景だけをまとめて欲しい」という反応がありました。じゃあ、日本編つくってみよう!と。本当はもっと早く出したかったのですが(笑)、4月から着手してようやく形になりました。

夏のおすすめ絶景スポットは?

―たくさんの絶景の中から、夏のおすすめ絶景スポットを教えてください!

表紙の「ひまわり」は夏だけ楽しめる絶景です。北海道の名寄市(なよろし)で7月下旬~8月下旬ごろが見頃です。約500万本咲き誇るひまわりは、まさに「夏!!」という感じです。一面に広がるひまわりの姿は圧巻ですよ。


日本版の表紙にもなった、北海道・名寄市のひまわり

本紙に掲載されている秋田県の「大曲の花火」という大会もおすすめです。日本最高峰の花火で、全国の花火師が内閣総理大臣賞を競い合います。ここでしか見られない「昼間の花火大会」を楽しむこともできます!


大曲の花火

秋の連休には星空や紅葉がおすすめ

―秋の旅先におすすめの絶景スポットもお願いします

日本で一番星がきれいに見えるといわれている長野県の「阿智村(あちむら)」は、夏~秋が絶好のシーズンです。最も星が輝いて見える場所として、環境省からも認定されています。岐阜県と長野県の県境にあり、東京からも行きやすいです。良い意味で周りが山しかないので、光が遮断されていて星の光が本当に美しいです。ナイトツアーも開催されているから行きやすいと思います。

あと男性に人気なのは、奈良県の「行者還岳(ぎょうじゃがえりだけ)」です。もともと昔から山頂の尾根だけ桜やもみじが植えられていて、現在はその周りは植林されていて緑なのですが、深緑のなかに淡いピンクのラインが美しく見えます。龍が天に昇っている姿みたいです。ピンクの尾根部分は道なのでバイクでツーリングすることもできます! 中にいると龍の姿は見えませんが(笑)。

―他に、紅葉がキレイに見える場所は?

群馬県の芳ヶ平(よしがだいら)という高原も絶景です! 秋には紅葉で赤く染まり、まるで海外のような光景です。群馬県の方も「ここが群馬?!」と驚くような奇跡の景観でおすすめしたいです。富岡製糸場が世界遺産に登録されて、群馬の人気も高くなりそうですよね。

性別、年齢によって人気の絶景も違うから面白い!

―男性受けする絶景と女性受けする絶景の違いがあるって本当ですか?

男女比だけではなく、年齢によっても好まれる絶景スポットは違いますね。例えば、20代女性は星空とかキラキラしたロマンチックな場所が人気です。男性はあまり年齢関係なく、山が隆々としている場所とか、鉄道の絶景とか、あとはダイナミックな自然が受けている気がしますね。女性はどちらかというと、青がきれいでスーッとした爽やかな景色に惹かれるような。花火とか海とか、自分が動くよりもじっと見ているだけで楽しめる絶景が女子に人気があります。ただ座っているだけでいいような場所ですね(笑)。逆に男性には、山を登ったり自分がアクティブに動かなきゃ見られない場所が好評ですね。

寺院とかお寺は、やはり年齢層が高い方から反応があります。パワースポットだと若い女性人気ですが、歴史ある場所は40代以降の方に人気です。そういう意味で彼氏や家族、両親など、一緒に行く人と、絶景スポット場所を選んでみるのも楽しいかと思います。

―詩歩さんが個人的に気に入っている場所はありますか?

私が個人的に好きなのは、山形県にあるトトロの形をした「大杉」です! 樹齢1000年以上の大杉は、リアルトトロみたいに全体が丸い形で、可愛くないですか?(笑) 所在地の名前は小杉なので「小杉の大杉」です。本作の舞台は所沢なので、こちらはトトロにゆかりがあるわけではないのですが、近くでトトロのパンとかも売っていて、のんびりした雰囲気もステキです。


山形県・大杉

低価格で行ける、おすすめ絶景スポット

―季節のおすすめのスポットはありますか?

第一弾の世界の絶景として紹介した北海道のトマムにある「雲海テラス」です。星野リゾート内の夏季限定テラスからは、真っ白な雲海、日高・十勝の美しい山が鑑賞できます。ここでヨガができるプログラムもあり……と涼しげな夏を満喫できるスポットです。

もう一箇所、山口県の「角島(つのしま)」もおすすめです! 日本海に浮かぶ離島にかかる橋は日本第2位の長さで絶景のフォトスポットです。エメラルドグリーンの海と白い砂浜で南国と勘違いしそうです。最近、人気がありすぎて渋滞になることもあるそうです。

和歌山の絶景トリップは意外な発見が!

―日本版は和歌山県への取材旅も掲載されていますね。

今回、特別企画として「絶景TRIP」1泊2日で和歌山県に行ってきました! 一番行きたかったのが、絶景ホテル「とれとれヴィレッジ」です。丸いドーム型の建物が集まったユニークな景観の宿泊施設で、ここに泊まってみたいという理由だけで和歌山を取材先に選びました(笑)。

和歌山といえば、「熊野古道とみかん……?」というイメージでしたが(笑)、行ってみるとたくさん見所があって、びっくりしました。海岸が広がる地帯の絶景がある場所なので、海と面白い岩の形をした観光スポットがひとつの魅力でしたね。あとは、海鮮がめちゃくちゃ美味しかったですね~。新鮮な「クエ」専門店で焼きクエを食べたり。さっぱりプリプリで美味しかったです。まぐろも有名で「ネギトロやばい!東京で食べるものと、全然違う!」という感じでした。


円月島にて、奇跡の瞬間


熊野古道にて


忘れられないマグロ丼

―ホテルはどうでしたか?

良かったです! ドームの天上にガラスの穴が空いていて、夜は気がつかなかったのですが、朝起きたら部屋がすっごく明るくて「誰、電気つけたの?」って思うほどでした。太陽の光がパーって入ってきて、エコだな~と感動しました。絶景もあり、絶品グルメもある和歌山県、子供連れでも楽しめますし、週末旅行におすすめしたいでね。おすすめ旅行先ですよ~。


ホテルからの眺め

これからも絶景を伝え続けていきたい

―最後に、今後の活動を教えてもらえますか?

実は載せたいけれど、紹介できなかったお蔵入りスポットもたくさんあります。今後、まだ発見されていない絶景をお伝えしたいので、第三弾も計画したいです。どんな内容にするかは、まだ検討中です! 本は発信の手段のひとつなので、Facebookとともにあまり知られていない絶景を紹介するという活動はこれからも続けていきたいです。未発掘の日本の絶景を探して、その場所にたくさんの観光客の方が訪れてくれたらいいな~と思います。本来は、あまり表に出たくないタイプなので(笑)、絶景旅プランのプロデュースを考えたりもしてみたいですね。

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詩歩(Shiho)

1990年生まれ。早稲田大学卒。インターネット広告代理店の新卒研修で作成したFacebookページ「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」が62万いいね!を突破。2013年8月に同名書籍化し、Amazon総合ランキング1位、オリコン2014年度写真集ランキング1位を獲得するなど話題に。2014年7月に2作目となる「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編」を出版。こちらもAmazon総合ランキング1位を獲得し、シリーズ累計35万部を超えるベストセラーとなっている。 (数値は2014年8月現在)

●死ぬまでに行きたい!世界の絶景 Facebookページ

●書籍「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」

●書籍「死ぬまでに行きたい!世界の絶景 日本編」

●姉妹サイト・TABIZINEバージョンのインタビューをみる→http://tabizine.jp/2014/08/12/16923/

[文/松元春菜・インタビュー写真/HUGLOG編集部](HUGLOG 編集部)